文部科学省がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン「ICTと人で繋ぐ　がん医療維新プラン」

日本におけるがん臨床試験は、国立がん研究センターを中心とするJapan Clinical Oncology Group (JCOG)、西日本の肺がん臨床試験グループ(WJGOG）、などの小グループが自発的に行ってきた。そのために、各施設の臨床試験クオリティに差が生じ、国際基準であるICH-GCPレベルでの臨床試験が行われているのは一部にすぎないのが事実である。また、先般来の臨床試験データの捏造、改竄事件が発覚し、日本の臨床試験、基礎研究の評価は地に落ちた。
臨床試験の質を保つためには、研究者のみならず、研究をサポートするデータマネージャー(DM)、臨床試験コーディネータ(CRC)、の研鑽が必要である。今回、AMEDの公的資金をもとにがん臨床試験を統括するJCOGデータセンター長の福田治彦先生をお招きし、①がんプロ大学院生、インテンシブコース受講生、CRC・DM、そして研究者を対象とした「臨床試験の在り方の初歩」と、②「臨床試験研究計画書（プロトコール）の作成方法の要点」につきご講演いただくこととした。